若おかみは小学生!

アニメーションが非常に巧い。
地味な部分の巧さだけじゃなくてコミカルな描写にも品があって良い。出っ歯の解釈とかも、ああそこそういう風に描くんだって感じ。
テレビアニメの方でEDが変わった時に、映画のシーンを編集したものだと気付くまで
テレビでもできるじゃないかこういうのだよこういうの、と勝手に勘違いしてたんだが、そういう問題ではなかった。




話をまとめるために描かなければならない内容が多いためか、話の転がし方が急なのは気になった。
特に、おっこがどういう風に親の死と対峙したのかは、もう少しハッキリと描いてもよかったのではないか。
対峙の切っ掛けが強制的で強烈なものだったので、映画を見ている側としてはそっちに意識が引きずられすぎてしまって、
おっこがどう対峙しているのかが曖昧になってしまっているように感じた。


この映画の主人公は、「思い出のマーニー」のような自意識へ向かうやり方とは全く別のやり方で親の死に対峙していて、
その対比として一番最初のお客が描かれているんじゃないかと思うんだけど、むしろその違いが気になってしまうんだな。
少年の立ち直り方とおっこの立ち直りの差異ってなんなんだろう、という。
主人公の少女(おっこ)の立場と描かれ方は一歩間違うと大変危うい話にもなるので、その綱渡りがどれくらい成功しているんだろう、ってのは
考えておかなくちゃいけないことのような気がする。
で、その点に対して、画作りの良さはけっこう寄与しているんじゃないかなーと思った。