電波男読んだぜ! プギャーを発明した奴はホント頭いいな!




批判は四文字で済む。「恥を知れ」、はい終わり。
書き下すと、
「みんな、何処かおかしいとか不条理だとか恵まれてないだとか感じながらも、それでも頑張ってやってきてんのに、"疲れたら降りてもいいんだよ"だなんてなめんな。F○CK YOU ぶち殺すぞ」
こう書くと酷く独善的に見えるけども、そういうところでモラルが保たれてる訳だから。恥の文化ってやつ? よく知らんけど。
でも、こういう本を出してしまうことになる流れは分からないでもない。「もうオタクと付き合うしかない!」だなんて、自分がそう思うだけならいいけど当のオタクが見たらどう思うか分かってんのか? っつー傲岸不遜な見方をされて、もう恥も外聞も気にしてる場合じゃない。相手がやってきたんだからこっちも! というのは非常に不毛なんだが、すっきり解決したらそこで終わっちゃうので、不毛なのはいいことだ。こうしてビジネスチャンスとかいう奴は生まれるわけです。unko。


この本で最も重要だと思ったのは、「電車男」に対するカウンターとしての役割。前に電車男が話題になったとき2chの独身男性板を見てみたけど、それこそ平安の祈りを唱えたくなるようなメンタリティの持ち主が集まる中で「電車男」という伝説だけが抜き出され純愛物語として消費されていく姿は、実に悪趣味な光景だった。救われていない人に対して「種まかんと芽は出ないぞ頑張れ」というのは、結果それによって救われた人にとっては有り難い助言なんだが、それでダメだった人に対しては逆効果であって、じゃあそういう人達はどうすればいいのか、という回答を誰も与えてくれなかった結果がこの事態なので、なら宗教作っちゃいましょう、というのもしょうがない。なんだかリストラ中高年の話をしてるみたいだが、宗教では金の問題は解決しないからそっちの方がもっと悲惨だ。


個人的に思う批判点としては、
「僕は3次元なんか興味ないです、2次元サイコウ!」
というのがステイタス化、アクセサリー化しかねないなー、というのが一番の心配どころ。
結構前から心配してるんだけど。80年代で言うところのロリコン、今で言うところのポストモダンm9(^Д^)プギャー)みたいなやつ。ロリは(あくまでオタク内ステイタス(m9(^Д^)プギャー)としてのみ)復権してるような気がするし、あながち杞憂とも思えないんだよねえ。この本は建前上そういう事を推奨してるわけではないけど、これだけ盛大にアジってしまえば、2次元対3次元という分かりやすい形で抜き出されて行きかねないわけで。本当にそんな思想が必要な奴はそれと共に心中するしかないからいいけど、そうでない人の方が圧倒的に多いんじゃないのか。


あと予想される批判として、「オタクが全員萌え萌え言ってると思ったら大間違いだこのunko! 勝手に仲間に入れんな!」というのがある。つーか、僕がそう思った。
でもまあ、別にいいよ。俺はテメエとは違うぜ! という不毛な闘争を延々続けて行きゃーいいだけだし。
一緒くたにされて本当に困る、というには二つパターンが考えられて、
1.その集団自体が滅亡の危機に晒される
2.その集団の価値or外部評価が下がる
この場合、集団が変容することはあっても滅亡するような類のモノではないだろう。マトモな人が新規に入って来なくなる、というのは一考の余地アリだが。んで、2のような事を考えるんならさっさとオタクやめてサブカル行った方がいいと思う。もしくは、こんなことをグダグダ話してるよりも濱野先生みたいな立場になって「アニメはこれからの重要な産業ですYO!」みたいな事をお偉いさん達に吹き込んだ方がよっぽどマシだ。




まとまりがつかん。んー、分かりやすい本音を言えば
「こういう意見が堂々とまかり通るようになると、つまらないものばかりがどんどん増えていきそうなので止めてください」なんだけど、
こんな高慢ちきな意見書けないねー。