2014-01-01から1年間の記事一覧

パタパタ

アメリカン・ニューシネマ、というか「カッコーの巣の上で」。 ラストの2Dアニメに向かっていく3Dキャラクターという絵面がテーマに合ってて良かった。こういう見せ方してる作品って何かあったっけ。 あと見てる絶対数が少ないからなんだろうけど、韓国…

ばばうぜえ ニコニココメントが流れる形式のアニメのことは一応検討してて、当たり前だけどやっぱダメだなこれはと思って以降は正直何も考えてない。 昔書いてたものを元に一応整理してみたけど、書いてから時間が経過した割に再検討が必要そうなところも特…

備忘

ストライクウィッチーズの説明文に「20世紀初頭」という時間設定がよく出てくるが、これは多くの場合間違っている。 宮藤ら501部隊の活躍は1939年以降、つまり第二次世界大戦に相当する「第二次ネウロイ大戦」の話なので、これを指して20世紀初頭とする記述…

THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!

僕が言う立場でないことは百も承知なんだけど、その答えが僕も知りたい。 かれこれ20年来の疑問であるし、もう概ね結果も出てておよそ分かっていることではあるんだけど、それでも知りたい。 この種の問いの答えは、延々と先延ばしされるうちにいつの間にか…

トムは真夜中の庭で

思い出のマーニーの源流の一つとして読んだ。時を越えた交流という形式は共通している両作だが、描かれているテーマは若干異なる。 原作マーニーの場合、思春期少女の孤立(マーニーとの出会い)、その解消(リンゼイ一家との交流)、そして自己の確立(マー…

リアリティのダンス 監督:ホドロフスキー

人間、歳を取ると人生のセラピーとか癒しとか言い始めてしまうもので、ホドロフスキーも例外ではなかったんだけど、それでどうしてこんなキッチュなものが出来上がってしまうのか。 いや、極めてパーソナルな物語であることも分かるし、この物語が監督のセラ…

怪物はささやく パトリック・ネス, シヴォーン・ダウド

唸らされた。ラスト、主人公が真実を語る姿、その矛盾こそがまさに人間であるという主張に共感する。 読者の期待と想像を膨らませつつ上手く収束させていく、よく練られた構成にも感心しきり。映画化されるのも分かるわ。 ウェストール「かかし」が似た作品…

ハーバーテイル

18分の短編。ストップモーションアニメの快作。 インタビューでは商売の事を抜きに5年かけて作っていて、 一般的な物語とも違う展開だから見てもらえるだけでありがたいといっていたけれど、 ラストの展開に思わず笑いがこぼれるくらいユーモアを感じさせる…

プレーンズ2

少年たちの憧れ、消防士。 なぜ少年は消防士に憧れるのだろう? 分かりやすい敵と立ち向かうからなのだろうか。 前作と同様、ストーリーは雑。 クライマックスへ向けた葛藤描写とその克服すらも雑で、普遍的な意味は分かる(全力を出す事を恐れる)ものの、…

かかし ロバート・ウェストール

ジュブナイル、児童文学に求められるものはホラーなんだよなあ、やっぱり。 傑作と言わざるを得ない。 逃げ場を失い孤立していく主人公の描写と、そこから発せられる緊張感がただ事ではない。 「機関銃要塞の少年たち」もそうだったように、 少年の戦いはい…

思い出のマーニー

あー、原作小説の方は文句の付けようがないですわ……。 思春期少女の内面をよく捉えている(と思わせてくれる)と感心したが、だからこそ映像化は難しいと判断されるだろうな、この内容だと。 アニメ映画も、出来がどうこう以前にこういう静かな傑作を映像化…

思い出のマーニー

子供に見てもらいたいという意気込みに恥じない内容ではある。児童文学の精神が損なわれていないのは褒められるべき。 観客への情報開示の仕方に若干の難有り。変に伏線張ったりしない方がよかったかも。 構成が少し理詰め過ぎる印象がある。各イベントを何…

K MISSING KINGS

複数形に注意。 王の誕生、王の死、王の帰還。言葉にしたとき全部サマになるのがズルい。 過去の出来事についてはほのめかされる程度の説明しかないため、TVシリーズ視聴がほぼ前提。さらに、草薙やシロの行動などのように裏がほのめかされるだけで回収され…

K 1~13話

話の整合性と目的がどうもハッキリしない。 説明不足、ベタ過ぎる、尺が短いの3重苦が相互に作用しあって遥かな高みまでダメ度を押し上げている。 作画アクションと、そのバトルの対立構造は面白かったんだが、いかんせん それを支える物語の構造が骨組みの…

それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い

ばいきんまんvs魔女が凄い。たぶんだけど、ばいきんまんロボが変形するところが小池健、りんごにされたロボが凄まじい煙とエヘクトを出しながらバトルするところが橋本敬史なんじゃないかなあ。 ただ脚本があまりよくない。東北復興を意図してるのは見てて分…

ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!

イタリア馬鹿にされすぎだろ! アンチョビはおおらかな貧乏苦労人という感じがあっていいですね。非常に好感が持てる。 ガルパンは基本的にキャラクターの性格が非常にさっぱりしてる(男らしい、というのが正しいんだろう)のがいいところだから、この方向…

DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on少女たちは傷つきながら、夢を見る

震災支援はいい、そこでのファン(ほとんど幼女だけど)を映すのもいい。総選挙でのドラマを映すのもいい。 でも、総選挙と強く関わってるファンたちって震災で元気付けたファンじゃないでしょ? 描かれるドラマそのものは作りではない本当のことだとしても…

DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?

AKBメンバーがひたすらAKBについて語り続けてて、自己完結してるなと思った。秋元も出てこないし。まあこんな感じだとファンは映されないよな、そりゃ。

聖闘士星矢

前情報なしでも、さとうけいいち監督作と分かるくらいクセがある作品。つーかタイバニとノリが酷似してる。 原作の骨格だけは尊重しつつも、さとうけいいちの世界観に出来るだけ引き寄せつつ再解釈された作品になっている。 とにかくビジュアルの面白さがよ…

攻殻機動隊border3

トグサかっこいい。あとなんかあったっけ? まあそれだけで十分ですよね。 死んでるんだか生きてるんだか分からない紛争地帯の謎のリーダー、という 作中キャラ「カルディス人独立戦争の英雄“スクラサス”」のモデルの一人と思われるバグダディが、 2014年6月…

乾き。

大平晋也アニメパートのために鑑賞。いじめられっ子が水の中に落とされてるシーンとか。 いかにもではあったんだが、もっと派手なシーンやって欲しい。 映画の感想は……。 不思議の国のアリスが再三出てくるように、確かにゴスロリ世界観と親和性は高いものの…

戦場のメリークリスマス

8点。見直すともっと上行くかも。 話の面白さもあるけど、絵作りやたら凝ってるのが良かった。 古い邦画はホント構図がしっかりしてるよなあ。 あとビートたけし凄い。あんなシームレスに狂気に入り込めてしまう (日常と暴力が一緒ではなくきちんと別れて…

幕末太陽傳

何度も出てくる壊れた時計っていろいろ解釈の仕様があるけど、 一番素直に解釈すると体を壊した佐平次自身のことを表しているんだな。 騙し騙しで動かしているけれど、どうしても壊れてしまって やがて針は止まってしまうだろう……。 もう一人の主役である高…

幕末太陽傳

傑作。2014年の今見ても全く古さを感じさせない。 上映当時の品川の風景から始まるオープニングからしてセンスが良い。佐平次がセットを壊し現代まで逃走するという、幻のラストシーンの構想が実現しなかったのが本当に悔やまれる。 何よりも喜劇としての出…

アクト・オブ・キリング

8点。 デブの演技力の高さで1点加点。彼が居なかったらこの映画の雰囲気は全く異なっていたであろう。存在感高すぎ。 その辺に住んでる普通の一般住民が昔は笑顔で虐殺してました……という話だと戦慄するのだが、 少なくともこの映画で描かれるのは土地のチ…

闇のあとの光

4点。 何あのレンズ。なめてんの? スプリットフィールドフィルター付けっぱなしで面白エフェクト試してみました、ってのはいいけど はいはいそうですね、としか……。

グランド・ブタペスト・ホテル

7点。 ホテルの小道具はとても手が込んでそうな感じ。 コミカルなズームアップ、影絵風の平面的な動きの演出もあり、アニメーションとの親和性は割と高い。

麻雀

「5年、そんなになりますか。こういうところに居ると時間の感覚がどうも分からなくて。」 G1=精神と時の部屋

ロボットガールズZ

70年代マジンガー、80年代金田風アクション、90年代勇者シリーズ的サンライズ立ち、男排除の00年代、何でも擬人化の10年代、この40年のアニメの歴史が全て詰まったロボットアニメの総決算的作品(適当)。姉御肌のZちゃん、寡黙ロリのグレちゃん、癒し系グレ…

沼田友のショートアニメーション

自主制作ならではの圧倒的に低クオリティな映像と、それと相反する会話演出の上手さのギャップが面白い。一作品内で舞台が変わらないことや、一対一の会話劇でほぼ全てが構成されていること、セミパブリックな場所を好んで用いていること(病院の屋上、喫茶…