プレーンズ2

少年たちの憧れ、消防士。
なぜ少年は消防士に憧れるのだろう? 分かりやすい敵と立ち向かうからなのだろうか。


前作と同様、ストーリーは雑。
クライマックスへ向けた葛藤描写とその克服すらも雑で、普遍的な意味は分かる(全力を出す事を恐れる)ものの、共感できるような展開にはなっていない。故障なのに無理して全力を出すのは物語上も教育上もよろしくないし、故障でトップスピードが出せない事は土壇場で告白することじゃなくて最初から教官に伝えておくべきことだ。もし心情的な問題で伝えられなかったというストーリーにしたいなら、伝えられない理由をきちんと表現しておいてほしい。
主人公がレーサーとして復帰する過程も、バレバレな上に最初からそうしろよっていう内容で、全くカタルシスが得られない。
一般的な物語の形式にきちんと当てはめて作られているので、見れないほど酷いというわけではないのだが、肉付けがとにかく雑だった。
雑、まさにこの言葉に尽きる。


映像表現的には、火事の火、飛び散る火の粉、川と滝の水、などなど
CG的に美味しい(過去の膨大な技術蓄積があり、見た目にも派手)シチュエーションが多く、
当然のように効果的に表現されていたため、
消防士をテーマに選んだのには賛成できる。
まあ、コスパ良いねってだけなんだけど。