アクト・オブ・キリング

8点。
デブの演技力の高さで1点加点。彼が居なかったらこの映画の雰囲気は全く異なっていたであろう。存在感高すぎ。


その辺に住んでる普通の一般住民が昔は笑顔で虐殺してました……という話だと戦慄するのだが、
少なくともこの映画で描かれるのは土地のチンピラヤクザがやっていた虐殺についてだけであり、
政府が治安維持にチンピラヤクザを上手く使うなんて世界中何処でもあることと言われてはいるので(日本も含めて)、
まあ想像の範疇ではあった。
それが現在進行形で礼賛されていて、映画という形でまとまったのは凄いけど。


虐殺被害者の息子が、自分の親がドラム缶の下から発見された事を作り笑いをしながら虐殺当事者に喋っているシーンが凄まじい。
しかも、それに対して虐殺側は、そのエピソードは映画の尺的に入れるのは厳しいんじゃないかという事を真顔で言う。何とも言えない。