K MISSING KINGS

複数形に注意。
王の誕生、王の死、王の帰還。言葉にしたとき全部サマになるのがズルい。


過去の出来事についてはほのめかされる程度の説明しかないため、TVシリーズ視聴がほぼ前提。さらに、草薙やシロの行動などのように裏がほのめかされるだけで回収されない伏線が多く、今後作られるであろう続編(作られるんですよね?)のプロローグ的な内容であるため、単体で評価するのは難しい作品。数多あるエピソードのうちの一つを覗き見るくらいの感覚で見た方が良いだろう。


冒頭のCGがちょっと一昔前の質感だなあ……。補色バリバリ使った背景の色味は新しい感じがするんだけど。


嫌いではないんだよなあ、一つ一つの要素は。詰め込みすぎて浅く見えるのが悪いだけで。TVシリーズ同様、シチュエーションだけは良いのにキャラクターのバックボーンが全然分からないから、心情を推し量る際にテンプレキャラとしての理解しか出来なくて、どうにもノれない。ていうか、ラノベ作家はそういうテンプレ記号(客が勝手にこう解釈してくれるであろうという記号)に頼りすぎなんだよ! きちんと描け!
逆に、提示された構造から詳細な物語を勝手に自分の脳内で補完していくのはやりがいがありそう。そういう積極的な楽しみ方が求められている作品という感じはする。