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差出人 : T.T

日 付 : 2006年10月06日 22時57分
件 名 : ラノベ感想

ストライクウィッチーズ スオムスいらん子中隊がんばる
著 ヤマグチノボル 原作 島田フミカネ&Project Kagonish

「こんな設定にしたら可愛くねえ?」と設定を決めて、それにあわせて小説っぽいものを書きました。
というそんな感じの小説。
比喩でもなんでもなく、実際そうなのがこの小説の凄いところ。
ワールドコーディネーターというキショイ人が他にいて、島田フミカネが絵を描いて、それにあわせてヤマグチノボルが小説を書きました、というMM企画。
そういう経緯もあり、キャラ設定を小説の中で出してるだけで話が終わってしまっている。
設定を出してるだけの癖に、そのくせ今までいがみ合ってたキャラ同士がほとんど何もきっかけもなく急に関係が反転したり、
キャラ設定が変わったりするからから読んでいてわけがわからない。

話の本筋は「スオスムいらん子中隊がんばる」というサブタイトルの示すとおり、
「戦争中、いろんな部隊からの爪弾き者が集まった隊が、それぞれの特徴とチームワークを生かしてエース部隊になる」という話。

こういう話は、「キャラクターの負と思われてた特徴が、使いようによっては正になりました」という話が普通だが、

「本ばかり読んでて教科書に書いてあることしか出来ないマニュアル人間が、実はロケット弾開発もできました。」

というような負の特徴に全く関係がない話になってて、分けがわからない。

そして話のところどころに超設定が存在し、読んでいて本を投げつけたくなる。
電車で読んでいたが、『1903年12月、ライト姉妹が動力式飛行機械を開発した。』っていう文を読んだ瞬間、本で電車の窓を割りそうになった。

ただ非常に読みやすい、小学校の教科書が読みやすいと同じレベルだが、非常に読みやすいことだけは評価できる。

結論としては、「じゃあ、ちょっと試しにわたしに触ってみてください・・・」とか言って誘ってくるレズロリエロ女のベッドシーンがあるので、これを読んだ俺は勝ち組。
しかもこいつだけ海軍。さすが海軍はガチですね。
オススメ。100点。