アニメージュ×とらドラ!

今月のアニメージュ(vol.371)は、小黒祐一郎とらドラ! の設定資料FILEを作り、藤津亮太とらドラ! をアニメ時評(アニメの鍵)で語るという、奇跡の「とらドラ!×アニオタ」コラボ。狙い撃ちされた気がしたので買った。


設定資料、さすがの細かさ。表情集は本編でほぼ使われてない表情が面白い。大河左下の表情は何かが違う(あんな大口開けたシーンあったっけ?)し、亜美左下の表情からは80年代臭がする。あとは16話の作画参考が良いだけに、各キャラの泣き顔、怒り顔が無いのがちょっと物足りない感じ。まあ雑誌の一記事にそこまで求めるのは酷なので、設定資料集欲しい。出ないかな。ヤフオク? ナニソレ?


藤津コラム、バランスのいい最終回感想。どっちかっつーと岡田っぽさってあの置手紙に集約される気がする。「ラブコメというより青春モノ」ってのは凄く頷けるんだけど、「とらドラ! が青春モノである」というよりは「アニメスタッフはとらドラ! を青春モノと解釈した」という方が近いように思う。アニメの終わらせ方ってその辺のパッケージの仕方が凄く素直(1話、2話を思い出させるシーン連発)で気持ちいい。ただ逆に素直すぎて、卒業式の大河は幻でしたと言われても納得しちゃうんだよね、それが弱み。
原作の場合、高三新学期には戻ってくる。僕は「ちゃんとそれを見つけられる」をしっかりとやって欲しい、平易に言えば大河は幸せになりましたというのをきちんと見たい立場なので、ラストはどうしても原作派になっちゃいますね。