巌窟王終わった。話は前回までに完全に終わってたらしい。前回OP無しだったのに今回はOPがあったのは、ただ余韻が30分続くだけの回であるということを視聴者に教えときたかったのかな。僕は雰囲気アニメに弱いので良かったです。


でも、巌窟王の謎は放置されたままだし(これは結構どうでもいい)、そもそもなんで巌窟王エドモンさんから離れたのかがすんごく微妙なまま解釈が視聴者に委ねられてしまった(これは結構困る)。復讐の象徴たる巌窟王が何者であるか分からないというのは復讐の源泉を辿る事など不可能という事だし、なぜ巌窟王が消えた(別のところへ行った?)かが分からないのならば、復讐という感情をどうにかするのに必要なのは奇跡しかない、という事になる。つまりハッピーエンドに見せかけて実は救いがないっつー構造なので、旧世代(伯爵たち)はロクでもない事になったけどその子供達(アルベールとか)は頑張ります! 的な余韻が演出されていくんだけど、伯爵×アルベールを期待する僕としては満足できないんですよ。


いや伯爵×アルベールとまで書くのは冗談だけど、少年が初めてオトナと対等な関係を結び、裏切られ、挫折を知り、さらにそれを乗り越えたとき、オトナになった少年は裏切ったオトナにどんな感慨を抱くのか? …という話になってくれなかったのが不満。まがりなりにも主人公アルベールなんだし。伯爵アルベール間での思い出ではなく、「オヤジオフクロ伯爵」間の思い出に触れるという形で語られちゃうと、アルベールの伯爵に対する思いはその程度のものだったのかよ! とか思っちゃう僕は、そういうところだけ腐女子と思考回路が似ているのかもしれない。


とまあブータラ言いつつも、次回がこんなに気になるアニメは本当に久々だったので、点つけるとしたら10点満点中の9点くらい。毎回山場を持ってこれる構成はマジ凄かったし、意外性も十分、というか超ハイクオリティのロボ戦を巌窟王で見ることになるなんてまったく思ってなかった。次も頑張れGONZO