00年代を振り返って(1)

一番インパクトがあったのは、ノイタミナ枠が生まれ、さらに高視聴率をキープし続けていること。「女性向け」で「高いクオリティをウリにする」という、当時どう見ても爆死しか考えられなかったコンセプトの枠がまさかの好評。なんとなくで上手く行ってる訳でもなく、局側が凄くやり手だなあと感じる。
大きな目で見ると、多くのアニメが確立を目指して夢破れていった大人向けアニメという枠・概念が、ようやっと生まれつつあるのかなあ、と*1東映が持つポテンシャルの高さを対象年齢上げて発揮するにしても、アニマイスターみたいな方向性よりはこっちの方が向いていると思う*2し、本当にいい枠が出来た。10年4月のノイタミナ枠は湯浅政明監督で日のあたる場所にようやっと出てこれた感があるけど、これはノイタミナのような存在が無ければ有り得なかっただろう。


あとは完全オリジナルが増えるといいのだけど、このご時勢にそれは高望みのいいところなので、今のように強力な原作付の合間合間で、失敗しても枠にあまりダメージを与えない程度の頻度でアニメ製作者側の個性が強く出たものをちょこちょこやってくれれば満足。

*1:その他の深夜アニメは例え対象年齢が高くても「大人」でくくるような広い層を相手にしていないものがほとんど。基本OVAの発想に近い

*2:個人的には神様家族好きだったけど