機動戦士ガンダム00 13話「聖者の帰還」 絵コンテ・演出 長崎健司

ダブルオーなのに面白かったので、驚きのあまり二度見した。
マッドハウスは若手演出家を育てようとしているのが傍から見てても分かる数少ないスタジオなので、アニオタとしては足を向けて寝られません。


今回の話の特徴として、せつなの立ち位置に一貫性があったことが挙げられる。
彼は常に上手側に向かって挑みかかっていく攻めの立場、CB風に言えば干渉する立場をほぼ崩さず、その決意*1を表す。今回のグラハムはかませなのでグラハムとの会話シーンは最後までそのまま。vs傭兵(名前忘れた)戦ではあえて逆転した構図でせつなに問いかけをさせることでせつなに残っている女々しさを出していたが、それ以外はせつなの立ち位置は常に明快であった。
これをひたすら積み重ねていった結果、最後に振り向きせつなが下手側へと消えていくラストシーンが映えた。上手下手的な概念というより、右へ行くだけ行ききったら左へ帰る、という座りの良さ、気持ち良さがあったと思う。
あとは安易なカメラ切り替えをせずキャラの感情に沿った丁寧なやり方をしていたのが好印象。

*1:このせつなの感情に共感できないあたりに脚本の弱さがあると思うけれども