風立ちぬセックスシーンの参考として、
アニメにおけるセックスシーンでも一二を争う表現なんじゃないかと今でも思っているin love2を見返す。
いやー、憲生すごいねー。3DCGでこんな表現ができる日は遠いだろう。
この映画での憲生パートがすごいのは、そのパートだけを抜き出して優れているか否かということではなく、
生々しい肉や骨格を感じさせる表現が映画全体にとって極めて重要であり、
かつその困難な表現が氏の優れたアニメートによってきちんと達成されているからなんだよね。
たかだか数カットだけで映画の格を上げてしまうアニメーターというのは実在するのだ。いや、ホント素晴らしい。




映画自体は非常にいびつなのだけれど、そのいびつさがこの映画の核なのだな。
ある時期までは、夢の終わりを描くってのはこういうことだ、という了解があったと思う。
叶うと叶わないとか、夢とはそういうものではないという。
で、僕もやっぱりそういうもんだと思っていたんだけれども、
今はどうもそうではないんじゃないか。